2013: Aufruf zum Schutz der Verfassung 日本語

Die Kirchen der Mennoniten in Japan

 

日本国憲法を守り、平和を実現しよう

‐全国のメノナイト教会、そして諸教会の主にある兄弟姉妹に訴えます‐


「彼はもろもろの国のあいだにさばきを行い、多くの民のために仲裁に立たれる。こうして彼らはそのつるぎを打ちかえて、すきとし、そのやりを打ちかえて、かまとし、国は国にむかって、つるぎをあげず、彼らはもはや戦いのことを学ばない」(イザヤ書2章4節)

「平和をつくり出す人たちは、さいわいである。彼らは神の子と呼ばれるであろう」(マタイによる福音書5章9節)

 私たちが信仰と生活において従うべき唯一の規範は主イエス・キリストです。そして主イエスは平和の主であり、戦争の主ではありません。
私たちの国に平和憲法があるということは、なんと大きな喜びでしょう。「この国は戦争をしない国である」、「この国では兵士として戦争に行くことはない」、「この国は永久に平和を希求する」ということは私たちの誇りであり、かつて私たちが惨禍をもたらしたアジアの隣人たちに対する、また世界のすべての人々に対する私たちの悔い改めと願いを込めたメッセージでもあります。
 
政権が交代し安倍晋三内閣が成立して以来、憲法改正は急速に現実味を帯びてきました。自民党は2012年4月に新しい「憲法改正草案」を発表し、そこには天皇の元首化、国防軍設置、集団的自衛権の行使が掲げられています。すでに安倍首相は改正の発議へ向けて憲法第96条の修正にも言及しており(1月30日、日本維新の会の代表質問に対して)、その狙いは憲法第9条を始め日本国憲法の全面的な改悪にあることは疑い得ません。

あるジャーナリストは次のように述べています。「もしかすると本当に憲法9条が変わり、国防軍が登場する日は遠くないかも知れない。総選挙での安倍晋三氏の自民党圧勝と、石原慎太郎氏が率いる日本維新の会の躍進は、政治にそんな緊張感をもたらした」(「改憲」で刺激 避ける時『朝日新聞』2013年1月12日、朝刊)

 このような動きが現れ、かつてない緊張が高まっている時、すべての戦争に反対し少なくない殉教者を出してきたアナバプテスト・メノナイトはその真価が問われていると言わなければなりません。歴史的平和教会として今は口を閉ざし沈黙を守る時ではありません。主イエスの力を受けて立ち上がり、「戦争は最も大きな罪である」、「この国が再び戦争に加わるどのような道もつけてはならない」と語る時です。

私たちは、さらに主イエスのみ言葉に聞き従うすべてのキリスト者に日本国憲法擁護、憲法第9条擁護を呼びかけます。「教団・教派の枠組みを越えて、平和を実現することで一致し、聖霊に導かれつつ、神の子と呼ばれるために、力を合わせたい」と。

2013年5月3日憲法記念日

呼びかけ人

三本昭(メノナイト釧路鳥取キリスト教会牧師、鳥取地域9条の会運営委員長)
桃野泰子(道立富良野高校教諭、メノナイト富良野のぞみキリスト教会役員)
小林良裕(ホスピス医、メノナイト札幌ベテルキリスト教会牧師)
矢口洋生(仙台白百合女子大教授、メノナイト札幌友愛キリスト教会)
大野和子(メノナイト東京方南町キリスト教会代表役員)
山田望(南山大学教授、霧島キリスト教兄弟団教会)
野村竹二(神戸メノナイト教会牧師)
徳本篤(日本メノナイトブレザレン教団千里キリスト教会牧師)
南野浩則(日本メノナイトブレザレン教団石橋キリスト教会副牧師)
石谷忠之(広島メノナイトキリスト教会牧師)
岡崎新太郎(日本キリスト兄弟団滝部伝道所信徒伝道者)
山田順(西南学院大学准教授、霧島キリスト教兄弟団教会)
佐々木淳二(大分メノナイトキリスト教会牧師)
前川吉晴(霧島キリスト教兄弟団教会協力牧師)

共同世話人:大野和子、小林良裕、佐々木淳二

事務局:870-0939 大分市中津留2-7-1
大分メノナイトキリスト教会 佐々木淳二